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東北地方太平洋沖地震(東北巨大地震)を起こした地殻変動

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図1a: 東北地方の断面

巨大地震が発生した東日本は、大陸プレートの東端上に位置し、その下に、太平洋プレートが沈み込んでいる。図1aの各GPSステーションの日々のF3座標値の時系列を解析すると、これら2つのプレートの相対運動の方向は、主に、東西方向である。太平洋プレートは、年間、約4cmの率で主に西方向へ、一方、大陸プレートは、年間、約2cmの率で主に東方向へと運動していた。東北巨大地震を発生させた地殻変動が2009128日頃から出現した。プレート境界の東西方向の断面を赤の破線で示した、緯度38.5度付近の地殻変動の観測結果を、図1bの通常のスローな変形、図1cの予兆的な膨らみ、図1dの巨大地震と津波発生の3つのイラストにする。又、巨大地震発生前後の地殻変動も図1dに示した。


地殻変動のまとめ

GPSを用いたステーションの位置観測には、複雑な環境ノイズが含まれる。従って、その時系列の日々の変動には、地殻変動とは無縁なランダム変動が混入する。特に、上下変動には、大きな季節変動やジグザグ変動があり、そのジグザグ箇所で時間微分が 不可となる。 東西南北方向変動成分にもノイズの影響が残り、そのステーション変位速度加速確定できない。従って、その時間微分操作が持つ時間の非対称に関する物理性質を、正しく反映する差分操作拡張した物理ウエーブレットを用いて変位D(c,τ) 速度V(c,τ)加速A(c,τ)検出する。GPSステーション 時刻τの変位D(c,τ) 速度V(c,τ)と、そのD-V位相平面D(c,τ)-V(c,τ)軌跡とを用いると、ノイズに埋もれていた「地殻変動 に現れた膨らみ」を「巨大地発生予兆」として確定できた [P1]。その予兆推移が、図1b-1cに描いた地殻変動の モデルで、巨大地震発生の自然法則の観測例である。巨大地震を起こした地殻変動の詳細は、Appendixの地殻変動解析で後述する。

[P1] 武田文秀、大地震と巨大地震の予知方法予知装置予知プログラム及び記録媒体、特願2012-243002, (2012).


地震予知情報に使用しているデータは、防災科学技術研究所と国土地理院がオンライン公開している気象庁一元化処理の震源要素と電子基準点のF3座標値です。

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Last Updated : 2015/11/23 11:40