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新潟・中越地方

地殻変動

臨界サイクルと予兆

.

19a: 震源分布(LON−LAT)

震源分布の説明

[19a]は、199716日から2012710日までに発生したマグニチュード3.3以上の地震を、気象庁の震源カタログと一元化震源カタログから集めた震源分布である。図の横軸は、経度、縦軸は緯度を表している。黒色の丸印の震央は、マグニチュード(M)3.3以上、5未満、赤色で塗り潰した三角印の震央は、M5以上、6未満、黄色で塗りつぶした丸印の震央は、M6以上、7未満の主要な地震には、発生した年代ラベルを付記した。同じ年代の地震には、アルファベットのabを付記し、地震が群発地震の場合には、発生年代の前に群発(Swarm)Sを付け、最初の震源をリストしている。それら年代を付記した地震の震源情報は、

年代

//

緯度

経度

深さ(km)

M

S1998

119

1998/08/07

36.237

137.661

4.55

4.2

2004

452

2004/10/23

37.289

138.87

13.1

6.8

2007a

895

2007/03/25

37.221

136.686

10.7

6.9

2007

1085

2007/07/16

37.557

138.609

16.8

6.8

2011

1396

2011/03/12

36.986

138.598

8.4

6.7

である。

歪エネルギーの蓄積と解放のサイクル

地殻に蓄積される歪エネルギーは、大地震や群発地震が発生すると解放され、そして、新たな蓄積が始まる。蓄積から解放への推移には、大地震や群発地震が発生する直前に、急激に歪エネルギーが解放されるAMR現象が存在する。歪エネルギー密度の推移から新潟・中越地方(北緯36-40度、東経136-140)の地殻の状態をモニターし、大地震や群発地震が発生する直前のAMR現象(地殻の臨界状態)を抽出した例を[22]に図示する。実施した期間は、199716日から2013313日までである。

[図19a]からM3.3以上の地震を抽出し、時系列d(INT,m)d(DEP,m)の移動平均個数60とする。これら 移動平均、<d(INT,m)>と<d(DEP,m)>の過去15年間の最大値は、

  • m = 319 (2001/12/08)の時、<d(INT,m)>max = 221.016時間

  • m = 1269 (2009/03/30)の時、<d(DEP,m)>max = 90.379km

  • となる。これら最大値が1となるように規格化したINTの時系列<d(INT,m)>とDEPの時系列<d(DEP,m)>とを、それぞれ、NCI(m,60)NCD(m,60)とする。これら時系列は、それぞれが歪エネルギー密度に比例する。NCI(m,60)NCD(m,60)とを、[22]にグラフ表示した。2013と年代ラベルが表示されている地震は、2013年2月25日16時23分に発生した栃木県北部のM6.3である。

    最新の予兆の状態 (2014/11/25)

    2014年11月22日発生した長野県北部M6.7地震に関する歪エネルギーサイクル(臨界サイクル)を公開しています。

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    地震予知情報に使用しているデータは、防災科学技術研究所と国土地理院がオンライン公開している気象庁一元化処理の震源要素と電子基準点のF3座標値です。

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    Last Updated : 2015/11/23 11:40