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東北・北海道地方

東北

北海道

地殻変動


東北・北海道地方の臨界サイクルと最新の状態(4番目のスライド)

.

25a: 震源分布(LON-LAT)

目次

震源分布

臨界サイクル

  • 東北巨大地震の前後

  • 最新の状態

  • 東北・北海道地方の震源分布

     [25a]は、199711日から2012326日までに発生したマグニチュード3.0以上の地震を、気象庁の震源カタログと一元化震源カタログから集めた震源分布である。図の横軸は、経度、縦軸は緯度を表している。水色の点で示された地震の震央は、マグニチュード(M)3.0以上、3.5未満、黒色の丸印の震央は、M3.5以上、6未満、黄色の小さな丸印の震央は、M6以上、7未満、薄黄色の大きな丸印の震央は、Mが7以上、8未満の地震、薄黄色の四角印の震央は、Mが8以上の地震である。マグニチュードが7以上の地震で、東北巨大地震の余震を除く地震には、発生した年代を付記した。同じ年代に発生した地震には、アルファベットのabで区別している。それら年代を付記した地震の震源情報をリストする。

    年代

    //

    緯度

    経度

    深さ(km)

    M

    2000

    2095

    2000/01/28

    43.006

    146.749

    58.51

    7

    2003a

    4203

    2003/05/26

    38.818

    141.654

    72

    7.1

    2003b

    4540

    2003/09/26

    41.78

    144.078

    42

    8

    2003c

    4564

    2003/09/26

    41.707

    143.695

    21.4

    7.3

    2004

    5987

    2004/11/29

    42.944

    145.28

    48.2

    7.1

    2005a

    6516

    2005/08/16

    38.151

    142.28

    41.6

    7.2

    2005b

    6726

    2005/11/15

    38.031

    144.889

    83

    7.1

    2008a

    8414

    2008/06/14

    39.03

    140.881

    7.8

    7.2

    2008b

    8729

    2008/09/11

    41.776

    144.151

    30.9

    7.1

    2010

    9831

    2010/06/18

    44.597

    149.196

    30

    7

    2011a

    10307

    2011/03/09

    38.328

    143.28

    8.3

    7.5

    2011b

    10411

    2011/03/11

    38.103

    142.861

    23.7

    9


     

     [25b]は、[25a]の震源分布の経度方向の断面図で、震源の深さ方向の分布を、logスケールを用いkmで表示してある。また[25a]の年代を付記した地震も、[25b]に年代を付記した。プレート境界に発生する震源分布の経度方向の断面図は、太平洋プレートの西端が大陸プレート下に沈下している形態を表している。

    歪エネルギーの蓄積と解放のサイクル(臨界サイクル)

    図25aからM3.5以上の地震を抽出し、時系列d(INT,m)d(DEP,m)の移動平均個数30とする。これら 移動平均、<d(INT,m)>と<d(DEP,m)>の過去14年間の最大値は、

  • m = 9795 (2010/05/30)の時、<d(INT,m)>max = 26.06時間、

  • m = 7231 (2006/06/14)の時、<d(DEP,m)>max =  97.02km

  • となる。これら最大値が1となるように規格化したINTの時系列<d(INT,m)>とDEPの時系列<d(DEP,m)>とを、それぞれ、NCI(m,30)NCD(m,30)とする。これら時系列は、それぞれが歪エネルギー密度に比例する。NCI(m,30)NCD(m,30)とを、歪エネルギー密度としてグラフ表示した。

    東北巨大地震発生前後の臨界サイクル:[25c]

    [25c]左側の縦軸目盛は、歪 エネルギー密度、NCI(m,30)NCD(m,30)の相対目盛である。又、右側のMAG(マグニチュード)とラベル付けした縦軸目盛は、時系列[d(MAG,m)]6以上の目盛である。従って、[d(MAG,m)]のグラフは、その6以上の値が矢印の高さに変換表示される。右側の縦軸目盛にLON(経度)とラベル付けした目盛りは、震源パラメータの時系列[d(LON,m)]目盛で、その点グラフの範囲は、経度の138度〜150度に相当する。横軸は、各グラフに共通な時間mで、地震の発生順番を示すインデックスである。対象期間は、m=9000110002009110日から2011318日である。マグニチュードが7以上の大地震と巨大地震には、その発生年代を、[25c]の時系列[d(MAG,m)]の矢印に表記した。地殻に蓄積された歪エネルギー、[25c]NCD(m,30)NCI(m,30)の、これらM7以上のAMR現象は、

    2010M7大地震(m=9831、発生日=2010/06/18)の場合、NCD(m,30)NCI(m,30)のピーク値が、

  • NCD(m=9817,30) = 0.66 (2010/06/08)

  • NCI(m=9795,30) = 1   (2010/05/30)

  • となる。

    2011aM7.5大地震(m=10307、発生日=2011/03/09)の場合、NCD(m,30)NCI(m,30)のピーク値が、

  • NCD(m=10238,30) = 0.90  (2011/01/19)

  • NCI(m=10251,30) = 0.84  (2011/02/01)

  • となる。なお、グラフを目視する場合、余震の影響を軽減するために、2011a地震発生後NCI(m,30)が最小値に到達直後のm=10338からm=11000の間のNCI(m,30)25倍、拡大表示した。

    最新の歪エネルギーの蓄積状態:[図25d]

    2013/4/1の状況:

    歪エネルギーが、M3.5地震の多発により急激に解放されている状態(AMR現象)を検出しています。三陸沖の2013/4/2のM6.1地震発生直前の状況です。

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    地震予知情報に使用しているデータは、防災科学技術研究所と国土地理院がオンライン公開している気象庁一元化処理の震源要素と電子基準点のF3座標値です。

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    Last Updated : 2015/11/23 11:40